2022年1月20日、札幌市立平岸小学校の先生向けLGBTs研修会のゲストに、知人とともにお招きいただき講演をしてきました。
学校など教育現場をはじめ、身近にセクシャルマイノリティがいるということが一人でも多くの方に実感いただければと願っています。
今回の概要などを簡単にまとめます。
研修・講演概要
今回のご依頼は、札幌市立平岸小学校の先生から直接頂きました。
私が2021年にさっぽろレインボープライド実行委員を務めていたことから、人のご縁により今回の研修のお話を頂戴した次第です。
概要を箇条書きにして紹介します。
対象者
札幌市立平岸小学校の校長先生ほか教員のみなさま、約30名
講演テーマ
LGBTs当事者として学校の先生に伝えたいこと
依頼内容
教員向けLGBTs研修会で以下2件の実施
・1人約12分間の講演(実際は15分~20分程度)
・先生がたのグループワーク中の見回りや意見出し
講演では主に以下について語る
・自分が当事者だということをいつ頃気づいたか
・当事者と気づいた時どう思ったのか
・今まで嫌だったことや嬉しかったこと
教員向けLGBTs研修会の内容
1.先生がたは事前に動画研修素材を視聴し、以下2点をまとめた上で参加
・生徒(児童)のカミングアウトへの対応
・アライティーチャー(LGBTs理解者である教員)としてできること
2.各自まとめた内容をもとにグループワークで情報共有し、講演を聞く
3.研修後に各自で上記2点を振り返り、教育現場に活かす
講演意図
まずは先生がた自身が、クラス内や職場内(先生がたの中)で当事者がいるのが当たり前ということを感じて頂く
今、もしかしたら苦しんでいるかもしれない子どもたちを救うとしたらどうするか、という観点を持つ
実施日と場所
2021年1月20日
札幌市立平岸小学校、校舎内
講演を終えた後の私の所見
だいぶ世の中にLGBTsの情報が出てきている昨今。
先生がたに対する事前アンケートでは、今までLGBTs当事者は職場にもクラスにもいないと思っていた方々が半数以上でした。
今回の先生方に限らず世の中一般的には、セクシャルマイノリティはどこか他人事であったり、他の世界の話であったりという感覚なのかなって思います。
言えない・言わない・言いようがない
私のようにフルオープンにしている当事者は恐らく少数派で、多くの方が「言えない」「言わない」「言いようがない」というのが実情。
なかなか可視化できないことなので、身近に当事者がいるという実感を持ちにくいのは当然だと思います。
見えにくいのも事実ではありますが、各種調査では概ね人口の10%前後はLGBTsというデータが各所出ているのも真実。
10人位集まればそのうち1人は公表・非公表問わず当事者がいると思ってほぼ間違いありません。
決めつけ・あてはめ・詮索はNG
魔女狩りの如く、詮索したり誰かを決めつけたりあてはめたりするのはNG。
まずは、「ものすごく身近に普通にいるよ」ってことだけでも意識して頂けたら嬉しいです♪
今回は私の自分史とともに、そんなお話をしました。
研修後のアンケートでは、ほとんどの方が「クラスや同僚に当事者がいると思う」と回答されていたそうです。
裏を返すと、再び「いない」と答えている方が研修後も少数ながらもいらっしゃるということ。
全ての方々に理解いただくことは難しいのではありますが、今回のような研修を地道に進めていくことで、一人でも多くの理解者が増えることを願います。
LGBTs研修の講演やセミナーなど伺います
みなさまの周囲で、もしも学校や職場、団体組織などで私などLGBTs当事者が話をしたり意見交換したりするような機会がありましたら、お気軽にお声がけくださいませ~!
事例紹介
LGBTs関連メディア出演|よしよし動画(吉本興業)
企業講演・ファシリテーター|某企業北海道支社LGBTQ+オンライン勉強会
大学講師・ファシリテーター|北洋大学(旧:苫小牧駒澤大学)地元学講義
大学講演|北洋大学(旧:苫小牧駒澤大学)キャリアデザイン講演
ご依頼、ご相談
LGBTs研修・講演・セミナーなどお問い合わせ(OFFICE nobu)