2024年7月15日に函館市で実施された「性の多様性理解促進等事業・映画上映会&講演会」にて、LGBTQ(トランスジェンダー女性)当事者として講演講師としてお招きいただき、お話をしてきました。概要とお話した内容の一部を紹介します。
2024年映画上映会&講演会の概要
函館市では、性の多様性について函館市民の理解促進を図るための事業として、映画上映会とともにセクシャルマイノリティ当事者の支援団体などによる講演会を実施しています。近年は毎年開催されているようで、2024年度はOFFICE nobuの川島暢華にお声がかかり、お伺いをしました。
お招きいただいた函館市役所のみなさまとともに、ご協力をいただいた函館市のLGBTQ支援団体の「レインボーはこだてプロジェクト」のみなさまに感謝申し上げます。
主催・告知内容
函館市市民部 市民・男女共同参画課
以下は函館市役所の公式ホームページに掲載されている募集の告知です。
上映された映画
上映された映画は以下です。
「片袖の魚」
トランスジェンダー女性を主役に抜擢した、トランスジェンダーに関する映画です。
プロデューサー・脚本・監督:東海林毅
出演:イシヅカユウ/ 広畑りか/ 黒住尚生/ 猪狩ともか/田村泰二郎/原日出子 ほか
講演をした内容
上映した映画「片袖の魚」の内容をふまえ、映画の中の描写でトランスジェンダーが困惑する場面についての解説を交えながら、昨今の性別違和の方が置かれている現状や問題点などについてをお話しました。
昨今、性別違和の方に対する誤解やトランスジェンダーの方に対するバッシングが激しくなっています。特に、トイレや風呂の利用に関する誤解や偏見も散見されることもあり、かなり丁寧にお話をしました。約1時間の講演時間のうち、トイレと風呂のお話だけで15分以上かけました。
もちろん、医療をはじめとしたそれ以外にも多々ある問題点や課題についてのお話と、根本的な性別に対する概念についてもお話をしました。
感情や気持ちは人それぞれですし、各人が置かれている状況や環境によって考え方や捉え方も違いますし、思想信条や宗教などにもよって考え方が異なると思います。ただ、事実や知識の理解と現状の正しい把握は世の中に広まり浸透していくことを願っています。
その上で、根本的なテーマとしてお伝えしたかったのは、セクシャリティの問題に限らず、万人が「平等」というよりも「公平」という概念と理解が広まることが肝要ということです。
当日の講演内容の要旨は、函館市女性センターの方々が発行する冊子に掲載される予定です。デジタル版(webサイト)もできると思われるので、公開となりましたらこちらでもリンクを紹介します。